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2024.11.27

分解するプラスチック

いつも使っているプラスチック、最近はゴミ問題が深刻化していますよね。
そんな中、海水などで容易に分解される無色透明で板状の「超分子プラスチック」が開発されました。
この新素材は、11月22日に理化学研究所や東京大などのチームが発表したようです。
強度と加工性は既存のものと同等で、海洋プラスチック汚染の抑制につながると期待されています。

作り方としては、食品添加物に使われる化合物や生体内物質から作られる化合物を原料に使用し、
水の中で混ぜることで分離した下層部分を乾燥させて製造されているようです。
塩を含む海水などに触れると、速やかに化学構造が変化し原料に戻る仕組みとなっています。
原料は再利用可能で、海や土の中ではバクテリアなどによって分解されます。

超分子プラスチックは、石油由来のプラスチックと同程度の硬さや引っ張った際の強度があるようです。
燃えにくく、加熱して形を変えることも可能です。精密機器の部品や、建築用接着剤などでの利用が想定され、
表面を撥水加工すればさらに用途が拡大します。

こういった開発は非常に素晴らしいと感じます。
まだまだ日本では紙製品よりもプラスチックが多く使われていますので、このような新素材を使いつつ、
ゴミをできるだけ減らすよう1人1人が意識することも大事です。

DF