排水管の種類について

マンションの排水管について

マンションの排水管とは、トイレやキッチン、お風呂や洗面、洗濯機から流れる排水が通る配管です。排水管は床下から、パイプシャフト（配管が通るスペース）を通り階下へ流れ敷地外に流れます。今回は主に使用されている排水管と工事で使用する排水管をご紹介します。

配管用炭素鋼鋼管・白ガス管（SGP）

マンションで使用されている排水管の中では最も腐食しやすい管です。主に雑排水管や通気管に使用されています。
鋼管なので錆びやすく、特に継手部分にできた錆により閉塞し詰まったり漏水したりします。

硬質ポリ塩化ビニル管（VP）

硬質塩化ビニール管は強度、耐食性、経済性に優れた配管材です。専有部の横引き管や地下ピット内、また外構の埋設部に使用されています。
劣化しづらい配管の為、マンションの硬質塩化ビニール管全部を更新することはほぼありません。破損した箇所の補修をする場合はあります。

建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管（FSVP・TFVP）

耐火性能を有した硬質ポリ塩化ビニル管です。マンションの中には火災の際、配管を通して炎が他の階にいかないように防火区画や防火区内の配管材が選定されています。
防火区画にも使用できる硬質ポリ塩化ビニル管として現在の排水管更新工事の主要な配管になっています。

耐火二層管（TMP・FDP）

建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管と同様に耐火性能を有した硬質ポリ塩化ビニル管です。硬質塩化ビニル管の外側に繊維モルタル層の管を被覆しています。消音性に優れており工事で良く使用する排水管の１つです

建築排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管（DVLP）

鋼管の強度と鋼管の内側に施した硬質塩化ビニルライニングによる耐久性、防湿性に優れた配管です。こちらも多くの建物で使用されており、更新工事でも使用します。

築25年を超えたマンションについては、排水管更新の計画を立て実施していく必要がありその時に排水管の種類について調べる方が多いのではないかと思います。

まだ、築浅のマンションに住んでいらっしゃる方も現在使用している排水管の種類によっては更新を考える時期がくるかもしれません。逆に、今もう漏水しており、すぐ更新したい方もいるかもしれません。

「マンションを100年続く住まいに」を掲げている当社としては、お住いのマンションの設備に一人でも多くの方に興味を持っていただき、そんな皆様の快適な生活をサポートしていくことがお仕事です。

排水管についての疑問や質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください！