環境省が推進しているサステナブルファッションについて紹介します
皆さんは、サステナブルファッションをご存じでしょうか。
サステナブルファッションとは、『衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのこと』を言います。
衣服を一着製造するのに排出される二酸化炭素は約25.5kg、水の消費量は約2,300Lと推計されています。
また、衣服の製造工程で排出される端材は年間約45,000tと推計されており、これは約1.8億着分の生地となります。
また、ゴミとして出された衣服のほとんどはリユースやリサイクルといった再資源化には回らず、年間約48万t・1日当たり1,300tもの衣服が焼却又は埋め立て処分されています。
私が、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスの中からすぐに出来ることは何だろうかと考えたときに着目したのが衣服の生産です。
衣服生産の一番初めの工程は、原材料の調達です。衣類の原材料は天然繊維(コットン等)と合成繊維(ポリエステル等)の二つから成り立っています。
天然繊維(コットン等)の原料は植物由来の製品であることから、環境に優しいイメージがあるかもしれませんが、その原料である綿花の生産過程では、きわめて大きな環境負荷が生じています。
きわめて大きな環境負荷とは、水資源の枯渇・多量の農薬の使用や、児童労働、債務労働のことです。
このような大きな環境負荷を回避し、持続可能な形で生産されたコットン製品を、積極的に利用する動き(認証制度)が今、世界的に広がりつつあります。
この認証制度は、オーガニックコットンとBCI(ベターコットンイニシアティブ)の二種類あります。
この二種類の認証制度は、世界のどこで、どのような形で、その天然繊維(コットン等)が生産されているのか、全て追跡することが可能になっています。
消費者が認証された製品を意識して選び、購入すれば、豊かな淡水生態系の破壊や、児童労働などの社会問題に、知らず知らずのうちに加担してしまうおそれもなくなります。
そして、こうした消費者による「選択」は、持続可能な綿花栽培と製品生産に取り組む、優良な農業者や企業を支援することにもつながるだけでなく、まだ取り組んでいない生産者や企業を、持続可能な生産に変えることを促します。
私は先日、BCI(ベターコットンイニシアティブ)で認証されたポロシャツを購入しました。
皆さんも衣類を購入する際の選択肢の一つとして検討されては如何でしょうか。
参考URL①【環境省】サステナブルなファッションを推進するHP:
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
参考URL②【WWFジャパン】水環境に大きな影響を及ぼす「コットン」の課題:
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4580.html#
TS