5月20日 西大西洋のカロリン諸島で発生した台風2号は5月30日から沖縄の南から太平洋を東に進み6月3日に温帯低気圧に変わりました。
上陸は無かったものの線状降水帯の影響もあり各地で災害が発生しています。
台風とは、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ毎秒17メートル以上のものを指します。1年間に平均して約25個発生し、そのうち約12個が日本に接近、約3個ほどが上陸(※)しており、7月~10月にかけて接近・上陸する数が多くなる傾向があります。台風の暴風や大雨は、風災や水災、土砂災害といった深刻な被害を与えます。
※「上陸」は、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達した場合を指します。
昨年の台風発生数は25個で日本接近数11個、上陸数3個でした。
◎特徴は
1.前線や気圧配置等の状況によって、 台風から離れた場所でも大雨が発生することがある。
2. 台風の進行方向の右側では、台風本体の風と、台風の周りの風が同じ方向に吹くため、風が強くなる。
3. 夏は太平洋高気圧に覆われ、偏西風が弱いため、夏の台風は秋と比べて進み方が遅く、複雑な動きをするものが多い。
4.台風の代表的経路
◎備えは
1.家の窓ガラスや雨戸を補強する
強風に備えて、家の窓ガラスのひび割れや窓枠のガタつきがないか調べ、窓ガラスにテープを貼るなどして補強しましょう。万が一、窓ガラスが割れたときのためにカーテン等は閉めておきます。雨戸にガタつきやゆるみはないか、家の外壁に亀裂等はないかなども台風の前にチェックしておきましょう。
2. 家の周りにあるものを移動・固定させる
強風によって飛散する可能性のある植木や置物は、室内へ移動させましょう。室内へ移動できない庭木や塀には、支柱を立てるなどして補強を行います。瓦やトタンは強風で飛ばされると大変危険ですので、ひび・割れ・ずれ・はがれはないかを確認し、事前に修理を行える場合は、必要に応じて修理するようにしましょう。
3. 床上の浸水対策をする
台風に伴い大雨や洪水が予想される場合は、浸水の被害を防ぐために、家財や家電等は高所もしくは2階に移動させるのが安全です。漏電や感電等を起こす危険があるため、家電等のコンセントは抜いておくようにしましょう。
4. 車の運転中に台風に遭ったときはスピードを出しすぎない
車のスピードを出すと、横風の空気抵抗が高まり、ハンドルをとられやすくなります。トンネルの出口は、強風が吹く外部へ出るときにハンドルを大きくとられる可能性があり、また、山の谷間に架けられた橋の上や防音壁の切れ目等も風が強く吹くポイントなので、スピードを出しすぎないよう注意しましょう。また冠水の恐れがあるのでアンダーパスには侵入しないようにしましょう。
弊社、給排水設備工事の現場においても
- 資材・機材などは極力屋内にしまいましょう。
- 屋外資材置場・加工場などはゴルフネット等で養生し飛散を防止しましょう。
- 足場を点検し不備があれば補強してメッシュシートはたたみましょう。
これから20個以上の台風がやってきます。
台風情報に注力して早めの対策を心掛けましょう。
- HP 三井住友海上/知ろう・備えよう災害対策/台風編より一部抜粋
AK