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設備コラム 給水管
2023.05.09

給水管(共用部)の種類について

皆さんはお住いのマンションの給水管の種類をご存じでしょうか?

多くの方はご存じないと思いますが、この記事を読んでいらっしゃる方はご存じの方もいるかもしれません。

使用している給水管の種類を知るには、調査が必要になります。
図面や現地を確認してわかるものなので通常、お住いの方が知らないのは当たり前のことです。

 

今回のブログでは給水管の種類をお伝えします。

ぜひ自分のマンションの給水管と比較して更新工事の検討材料にして頂けると幸いです。

まずは、マンションの給水管について共用部(お部屋の外)と専有部(お部屋の中)に分けます。
給水管は使用する場所によって管の種類が変わることが多いです。また、建物ができた年代によっても使われている給水管が異なります。
本日は共用部の給水管についてご紹介します。

共用部の給水管について

給水管は通常、道路の下から建物の中へ、そして受水槽やポンプを経由してお部屋に入ります。
道路の下や敷地内の土やアスファルトの下を通っているのが埋設給水管と言われ、主に使用されている給水管、工事で使用している給水管をご紹介します。

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGPVB

新設配管でこの配管を使用することはほぼありません。地域により異なりますが、築年数の経過している建物で屋内配管として使用されていることが多いです。

鋼管なので錆が発生するため、更新が必要な配管です。

 

水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管(HIVP

塩化ビニル製の為、腐食をしない配管として新設配管でも使用する給水管です。また、鋼管よりも安価です。腐食しないため更新せず使用でき埋設部では多く使用されています。腐食はしませんが、変形や割れ、抜けが発生する場合があります。

 

水道用耐震型高性能ポリエチレン管

HIVP同様、腐食をしない上に、耐震性を持つ配管として新設埋設配管で良く使用する給水管です。安価ではありませんが、埋設配管としては1番安心できる質の高い給水管の一つです。管と管をつなぐ継手は熱で溶かしてつなげる融着式で漏水の心配もありません。

 

次に埋設部ではなく、マンションのパイプシャフト内等の隠ぺい部や露出部で使用している給水管をご紹介します。

上記でご紹介した配管以外で主に使用している配管としてステンレス鋼鋼管があります。

 

 

ステンレス鋼鋼管

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管と比べて錆びにくく耐用年数が長い給水管です。

塩化ビニル製の給水管と同様、定期的な更新をしなくて済む給水管です。他の材質に比べて値段が高いのが気になるところですが、一度更新してしまえば建物の年数と同じくらい使用できる給水管です。

 

25年を超えたマンションについては、給水管更新の計画を立て実施していく必要がありその時に給水管の種類について調べる方が多いのではないかと思います。

 

まだ、築浅のマンションに住んでいらっしゃる方も現在使用している給水管の種類によっては更新を考える時期がくるかもしれません。逆に、今もう漏水しており、すぐ更新したい方もいるかもしれません。

 

「マンションを100年続く住まいに」を掲げている当社としては、お住いのマンションの設備に一人でも多くの方に興味を持っていただき、そんな皆様の快適な生活をサポートしていくことがお仕事です。

 

給水管についての疑問や質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください!